小ネタとか。~かみさまドクター編~

 超絶不定期更新。ツイッターあるとなかなか書くことないですね。

 というわけで過去作小ネタ、かみさまドクター編。「せっかくだから多少なりとも一日の長のある分野で書いてみよう」ってことで医療モノでした。

 ネタ出しは死ぬほど苦労した気がしますが、今でも好きなタイトルです。

 ↓は最初期にぴくしぶで出したやつ。だいたい変わってない。

 で、小ネタ。各話ごとに。

<1話>

 ビタミンD欠乏の吸血鬼ちゃんの話。思えばこの話を思いついたのが「かみさまドクター」を書き出すキッカケだったような気がします。

 初期案としては「怪異相手の医者」よりも広いもので、「創作物に登場する医者」の視点からいろんな患者を診ていく的なネタでした。

 ラノベやら漫画やらでもなんだかんだで片隅に医者はいるもの。異能バトルものの主人公だって怪我をすれば医者に運び込まれます。そうやって運び込まれたいろいろな世界観のキャラと、モブ医者の立場から触れ合っていく――そんな感じの話の予定でしたが、とっ散らかりそうだったので今のような形に。

 で、閑話休題。1話については……というか「かみさまドクター」全体の話として、個人的にはある意味「空想科学読本」的な楽しさを提供できればと思っています。

 実際に存在しない生き物の病態生理について、なるたけ大真面目に医学の観点からメスを入れていく。1話はそういう意味では、個人的に一番よく書けた話だったなぁと思ってます。自画自賛。

<2話>

 確か、1個くらい感動系の話も入れてみましょうという編集さんとの打ち合わせもあって書いた話だったような。とはいえ人外×人という、ある種この作品全体のテーマのひとつを象徴する話になってくれたので結果オーライ。

 この話を書くために結核について参考書の該当項を血眼で読んだ記憶。

<3話>

 なんでか分からないですが、初期のプロット見たら『症例提示:肝臓がん治療後フォローアップ中の鬼の一例』というのが初期案だった様子。

 どうして天狗の話になったのか経緯はいまいち覚えていませんが、とりあえず「めんどうさい患者~怪異の場合~」みたいなネタ。ついでに先生の活躍回。

 あ、脳出血って小規模ならオペなしで治癒できるんだ…って調べててびっくりした思い出。

<4話>

 いろいろと仕込んだ話。初期案のプロットには

『症例提示:地球の感染症に罹った異星人の一例』

★患者…異星人の女の子。グロテスクな外見と対照的に中身は乙女。

とか書いてありました。

 今だからネタバラシすると、かぐや姫の皮を被ったクトゥルフ回。九頭竜さんというネーミングでピンときてくれた人がいて本気で驚きました。

 今にして思うとseptic shock起こしてるのに抗菌薬まわりの話をロクにしていない。多分ちゃんとそっちの治療もやってます。そこらへんは各自脳内補完で。(ひどい)

 ちなみに初期案ではこの話はこの話で終わりつつ、詠さんがさらわれたりする話は第5話として別枠になってました。

 当時の案では最後に今までの患者全員集合でお祭りバトルもの……みたいなのをやりたいなぁと思っていたんですが、ページの都合上ボツになり今のような形に。

<ほか>

★白衣…知る人ぞ知る白衣。一部地域ではけっこうベーシックな白衣ですが全国的には珍しいやつ。詰め襟白衣かっこいいですよね!と無理やりゴリ推しました。ひどい。


 【星凪】によって空から星が消え、神が去った世界。たった一人だけこの世界に遺された古き神性が、己を打倒した人間と共に新たな人生を歩んでいくお話。

 この世界を見捨てた神々。10年前の【星凪】の日、何があったのか。なぜ神々は、世界を見捨てたのか。そのへんも語れる機会があれば何よりだったのですが……まあ、世知辛い世の中ですということで。

<最後に>

 言い忘れてましたが看護師のあきみさんの名前の元ネタはそのまんま、心電図の貼り方の語呂合わせです。詳しくはググって。


 

コールドカーテン

赤とろ/西塔鼎 告知とかなんか細かいのとか色々ちまちま置いておけたらいいなっていうホームページ。